いよビックリーノ、いよシンパイダラーケ

最近、90歳の母に新しい名前が2つ付いた。なかなかいい名前だと思う。
一つは「いよビックリーノ」。とにかくいろいろなことに驚く。テレビのニュースを見ながらいちいち驚いている。その驚き方がまたかわいいのである。
もう一つは「いよシンパイダラーケ。またはシンパイダラーケのおいよさん」。特に寝る前にいろいろなことが心配になってなかなか寝られない。明日の朝のご飯は炊けているか。まだ誰か帰ってくるのではないか。おとうさんはどこにいるの? あしたはどこにいくの? いつじぶんのいえにかえるの?(ここは自分の家ではないと思っている) 明日の朝は何時に起きるの?
この心配事のおおくは、4人の子どもを育てたころの心配事である。いよさんの記憶はあのころにさかのぼっているのである。

いよさんが、いろいろと驚いたり、心配したりするときにはいつも「いよビックリーノだからね。どんどん驚いていいんだよ。いよさんの驚きは大好きなんだから」「心配事がいっぱいあるんだよね。いよシンパイダラーケだからね。」とかいうとふしぎに「そうだね。わたしはビックリーノでシンパイダラーケだものね」と納得するのである。
かわいいというか、いとおしいというか、90歳の母である。

ブログのトップに戻る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA