キリシタンをまつった神社 枯松神社
長崎市外海町に枯松神社というキリシタンをまつった神社がある。今年の夏にそこに行った。
この神社は、バスチアンの師であったサン・ジワンというキリシタン・バテレンをまつった神社である。当時のキリシタンたちが神社にカモフラージュして祈りを捧げた場所ということになる。
毎年ここで旧信者(カクレキリシタンの末裔)・カトリック教会・そして仏教の3教派が合同で祈祷集会を開くという。
仏教が参加するのは、この地の寺であった天福寺が、キリシタンであることを知りながら、キリシタンを守ったということから参加しているという。
その近くに大きな岩があった。この岩の下キリシタンたちがオラショをとなえていたといわれている。
前にやはり迫害で殺されたキリシタンの霊を弔うためにつくられた栄国寺という寺があるということを紹介した。こんどは神社である。
これらは例外であるにせよ、こういう寺や神社があることは日本人の宗教の寛容性や奥深さを示しているのかもしれない。