よたよた、よろよろ、ふらふら、ひょろひょろ、よぼよぼ、とぼとぼ

92歳の母いよさんの言葉の感覚のおもしろさは前にも書いた。私がいつも面白がるので、彼女もとてもよくしゃべるようになる。

最近足元がおぼつかなくて、××××と歩く。この「××××」に入ることばいつも違っていることにきがついた。
「よろよろ」
「よたよた」
「ふらふら」
「ひょろひょろ」
だいたいこの4つであろうか。

そこで、いよさんは使わない「よぼよぼ」「とぼとぼ」もくわえていよさんにきいてみた。
「よろいよさん、よたいよさん、ふらいよさん、ひょろいよさん、よぼいよさん、とぼいよさんのどれがいい。」
「なにそれ?」
「いよさんが歩くときのことばだよ。よろよろ歩いたり、よたよた歩いたり、ふらふら歩いたり、ひょろひょろあるいたり、よぼよぼ歩いたり、とぼとぼあるいたりしているじゃん」
「そんな〜。よぼよぼなんか歩いたりしないよ。まだそんなにとしよりではありません。」
「でも歩いているときに、あしもとがおぼつかないよ。ね〜。よろいよさん、よたいよさん、ふらいよさん、ひょろいよさん、よぼいよさん、とぼいよさんのどれがいい?」
「そうね〜。よたいよさんがいちばんいいね。」
「ああ、そう〜。じゃいよさんがあるくときはよたいよさんだね。」

とまあ。こんな会話がときどき繰り返される。いよさんの好みはだいたいが「よたいよさん」である。

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