松葉杖をつかう生活で気づいたこと
この10日間松葉杖のゴヤッカイとなりました。その使い方もマスターとまではいかないまでも、一応ひととり使いこなすことができるようになったと思います。
階段ののぼりおりには目から鱗の感じさえしました。作業療法士さんに感謝です。
ところで病院の中で松葉杖の生活をしてみて、いろいろと気づいた点がいくつかあります。これらの多くは実際に松葉杖にゴヤッカイになる生活をしないとわからない、してみて初めて気づく性質のものでしょう。
その第一は松葉杖を立てかけるところについてです。
病室のベッドに来ると松葉杖はどこかに立てかけなければなりません。その場所がないので、壁に立てかけたりするのですが、不安定で倒れやすいのです。せめて壁にぶら下げるためのフックがあればいいのですが、外科の病室でさえないのです。
そういえば松葉杖を立てかけなければならないところは結構あります。トイレ、洗面所、ロビー、待合室、食堂、どこにもありません。
これは結構不便ですが、病院でさえ気付かないのですね。
ロビーや食堂にはスマートでセンスよくデザインされた傘立てみたいなものがあるといいですね。
できたら松葉杖に付属して杖と一体化できて、必要なときにとりはずして使えるものがいい。これができたら特許ものですよ。きっと。別に松葉杖でなくても普通の杖にも言えることです。これはそのうちどこかのデザイナーさんが考え出すよね。
その2です。
松葉杖をおいて作業をしなければいけないところがいくつかあります。中でも洗面台、公衆電話のまえ、シャワー室、玄関での靴を履くとき、そういうところは片足だちしなければならないのですが、これが不安定だし、つかれるし…..。そこに小さな丸椅子があると便利です。この病院では結構あちこちに丸椅子がおいてありました。これはありがたいことでした。
でも、それを使って気づいたことがあります。洗面台の前です。丸椅子に座ってヒゲソリをしようとしたとところ、鏡が高い。座ったママだと鏡が見られないのです。車椅子用の洗面台はさすがそういう配慮はされているのですが、
その3です。
これは退院してからのことです。入院中はいいことです。台所です。両手をつかうから座って作業をする必要があります。でも、この椅子は普通の椅子より高いものが必要ですね。どのくらいのたかさがあるといいのでしょうか。これは普通の家具屋にあるのでしょうか。あったとしてお店でどのくらいの高さが適当なのかを確かめられるのでしょうか。
やはりこういうのは福祉専門店で相談してみるのがいちばんなのかもしれません、
それに厄介なことは松葉杖が不要になるとこの椅子も不要となります。そのときのためにレンタルの対応ができるかどうか。
家の場所として気になるのは、他にもトイレ、玄関、浴室です。これは実際に家に帰ってから考えるとしましょう。
その4です。
両手で松葉杖をつかうとものが運べません。そうすると必要なのはせおいぶくろ、ナップサックみたいなものです。いや待てよ。別に背負う必要はないですよね。フタも必要ない。前掛けタイプの方が出し入れが簡単です。ぶどうをつんだらいれるかごみたいなものでもいいですね。でも、探してみるとこういうのが意外に見つからない。
これも考えてみると松葉杖に限らず普通の場合にもあったらいいものになるかもしれません。最近は赤ちゃんを前に抱っこするタイプのものもあります。あれと同じように前に抱っこするようなタイプのナップサックみたいなもの、満員電車の中でも安全です。何よりもものを出し入れできるところがいい。これもスタイリッシュにでデザインされたものが出てきたら買いですね。
その5
松葉杖をもっとスタイリッシュにかっこよいものにすることはできないか。杖はけっこうオシャレなものがあるけれど、松葉杖にもあっていいと思います。
松葉杖に別な機能をつけた複合機能はどうか。たとえばナビ付きの松葉杖。スマホを置くことができて見たり聞いたりできたら役に立つかもね。これも行けるかもしれない。
折りたたみ笠やワンタッチ傘が着脱できたらいいかも。両手の松葉杖だと傘がさせません。だから松葉杖に一体化できるアタッチメントがあればいいんですよね。でも、どういう構造にしたらいいのかのイメージが今ひとつうかんでこないけれど、これも実現できたら特許ものだよね。
考えてみるとまだまだいろいろとアイディアが浮かんで来そうです。「必要は発明の母」というのは本当ですね。