日本の巨木はどの木が多い?
「樹木ハカセになろう」(石井誠治著 岩波ジュニア新書)を読んでいたらこんなことが載っていた。
「地上から130センチの位置で幹周が300センチ以上の樹木」が巨木とか巨樹とか呼ばれるものである。
円周が300センチということはほとんど直径1メートルである。
環境庁の1988年の調査では日本全国でこのような巨木が約5万6000本で、2000年の調査では約6万8000本あったそうだ。
ところで統計で巨樹として残っている数のおおい樹は何でしょう。
スギ、ケヤキ、イチョウ、クスノキ、スダジイがトップ5になる。これらの樹はなじみであろう。
では次のトップ10になると、
タブノキ、ムクノキ、モミ、エノキ、クロマツ
クロマツ以外ははたしてどんな木か思い描けるだろうか?
巨樹ナンバー1は、鹿児島県姶良郡蒲生町の蒲生八幡神社境内にある大クスである。
九州四国から太平洋側にクスノキの大木が多いのは、これが神社の境内に植えられたからだと予想される。