NATIONAL GEOGRAPHIC の聖マリア特集
自然地理の世界的な雑誌「NATIONAL GEOGRAPHIC」の2015年12月号の特集は「聖マリア 世界で最もパワフルな女性」というタイトルであった。
地理の雑誌がなぜマリアを特集するのかと不思議に思ったが、それはこのページを開いてみたら納得した。
つまり、紀元40年から聖母マリアが出現したといわれる2000カ所の地図である。
こんなに世界中に出現しているんだと圧倒される。
日本にも3カ所が示されている。一つは涙をながされたといわれる秋田の聖母、あと一つは津和野の乙女峠の殉教の時に三尺牢に閉じ込められた和三郎の前に現れたとされているあれだろう、でもあと一つは東京にあるが、これはいつのことでどういう現れ方をしたかわからない。
圧倒的なのはフランスのルルド、ここは「奇跡の大量生産」と書かれている。7000件近い治癒の例が報告されているが、ヴァチカンが認定しているのは69件だという。
この記事では、マリアが出現されたといわれるその場所を訪ねて、客観的にレポートをしている。フランスのルルドやポルトガルのファティマ、メキシコのグアダルーペ、ボスニア・ヘルツェゴビナのメディゴリエ(ここは司教が認定していない)そしてルワンダのキベホの聖母などを訪ね人々の巡礼の様子や出現を見たとされている人のインタビューを試みている。
1980年代ルワンダで3人の少女の前に現れた聖母マリアは大量虐殺が起きると予言した。フツ系住民がツチ系住民を襲撃し、多くの人々が殺害されたのは1994年のことである。
聖母マリアの出現などを詳しく記載しているサイトがここにある。
なかなか面白い記事だった。
そういえば NATIONAL GEOGRAPHIC は2015年8月号で「教皇が挑むバチカンの改革」という特集も作っている。こちらもよまなくっちゃ。