「決める」という字はなぜサンズイなのか?
毎日新聞の木曜日の広告欄に載っている「ことばのサプリ」という軽い詩は、以前にも紹介したことがある。
その11月19日文には次のような詩が載っていた。
決めるということ
小学生の頃 国語の授業で
「決める」という字を習ったときに
「なぜ水と関係ないのにサンズイなのですか?」とたずねた子がいた。
もの静かでセンスのいい女の子であった。
「いい質問ですね。調べてみましょう。」
担任の声でいっせいに
シャラシャラと辞書をめぐる音が
かわいた秋の教室にひびき
「川の堤防が切れるっていう意味があるぞ!」
と誰かが叫んだ瞬間を
この季節いつも鮮やかに思い出す。
決めるということは
字の由来からして
それだけでじゅうぶん劇的なのだ。
私も漢和辞典で「決」を調べてみた。
1.キメル 定める 分ける 判別する
2.キマル
3.キメ 取り決め
4.きれる こわれる 決壊
4番目にありました。これだなと思いました。
でもこれってどうしてなんだろう。ちょっとふしぎな漢字でもある。