シドッティと「親指のマリア」
ヨハン・シドッティが捕まったときの所持品の中に「悲しみの聖母」像があった。これはカルロ・ドルチという17世紀フィレンツェの画家が描いたものである。
この絵は現在国立西洋美術館にあるらしい。
ただし、シドッティが持ち込んだマリア像は「親指のマリア」と呼ばれていて、親指だけをマントの間からちょこんと出したマリア像であったらしく、西洋美術館の「悲しみのマリア」とはちがっていたのではないかという見方もある。
事実イタリアのボルケーゼ美術館のもは親指だけを少し見せている美しいマリア像である。