アドベント・ボックス
品川の KALDI で「アドベント・カレンダー ウッドボックスタイプ」なるものを見つけたので買ってしまった。確か1980円であった。ボックスは中国製である。ここにはこう書いてあった。
24個の扉がついたアドベントウッドボックス。扉を開けると中にはチョコレートやキャンディが! 中のお菓子を一つずつ食べながら、クリスマスイブまでの24日間を楽しんで!
アドベントカレンダーとは、12月1日から24日まで窓がついているカレンダーで、一日一つの窓を開けるとそこに何か絵が描いてあったり、メッセージが書かれていたりするカレンダーである。
最近は、そこにお菓子やキャンディが隠されているものが目立つ。
クリスマスを待ち望む気持ちをそういうふうに表現していたわけである。
そういえば、教会の暦では昨日11月27日から待降節にはいった。新しい年が始まったことになる。この日からクリスマスまでの4週間を待降節(アドベント)と呼んでいる。
聖アンデレの日である11月30日に最も近い日曜日が待降節第1主日となる。最も早いときで11月27日、もっとも遅い年は12月3日となり、今年は最も早い年にあたる。
アドベントとは、もともとは「到来」を意味するラテン語 adventus からきた言葉である。つまり「突然やって来る、思いもかけないことが目の前で起こる」それがアドベントの本来の意味である。
英語のアドベンチャー(冒険)の語源でもあるが、冒険とは本来、誰も行ったことのない新しい土地へ行くことでも、誰もやったことのない新しいことに挑戦することでもなく、突然目の前に起こった予期せぬことを受け止め、自分自身を変革させること、またその経験を通して新しい人間になるということを意味していた。
そういう意味ではマリアもそして3人の東方の博士たちも、この予期せぬ出来事を受けとめて新しい人間となった本当の意味でのアドベンチャーであったのであろう。