母と妻とわたしのお揃いのふく
最近、91歳の母と妻とわたしの3人で出かける時に、お揃いの服を着ていくことにしている。
日曜日の教会にお揃いで行くと、みんなにうらやましがられる。
こういうのって悪くない。
服はもちろんユニクロである。
シャツは2種類持っていて、1種類は同じ色、他の一つは色違いで同じ柄である。
サイズ違いで同じ色とデザインの服を見つけるのが容易だからである。
9月26日の朝日新聞 Be on Saturday でユニクロの柳井社長が、「フラットな時代の服」というタイトルで、Made for All という考え方を述べていた。つまり、世代や民族を越えてすべての人びとにあうファッションというコンセプトである。
疑問を抱く向きもあるかもしれない。ファッションとは、個性を磨き表現する手段なのだから、あらゆる人に受け入れられる服装など、無個性で凡庸に過ぎない、と。
だが、我々は、目標を服にまつわる常識の打破においている。一着が自己主張するのではなく、シンプルで汎用性がありながら高品質な「部品」。そうした商品を、着る人が自在に組み合わせる。それはボーダーレス化が進み、IT革命で個人が情報にアクセスできるようになったフラット時代の、ライフスタイルの提案でもあるのだ。
91歳の母にもユニクロというのはまさにこの柳井社長の考え方を地でいったものであろうとひそかに自負している。