吉田清彦さんという生き方
私は年賀状を妻や母の分も加えて900枚くらい出している。返事がこなくても宛先不明でもどってこない限り、出し続けるという方針なのでずっと増え続けてきて、ついにここまできた。結構な出費である。
そのうち、1回もあったことのないひとの分や1回だけあったひとからのものも結構ある。
そのなかに吉田清彦さんという方からの年賀状があり、毎回とても興味をもってよんでいる。かれの年賀状には前の年に読んだ本40冊の中からおすすめの本のリストが載っている。
今年の賀状には彼が2009年6月に開いたホームページが紹介されていたので、胸ときめかせながら開いてみたら、これがまたおもしろいのである。
そもそもわたしが彼を知ったのは、「コマーシャルのなかの男女役割を問い直す会」の機関紙に私が高校1年生にした「TVCMにみる現代」という授業の紹介をしたことがキッカケだった。
彼が一度上京してきた時に一度あったことがあるが、「変わったひとだな」という印象が残っている。
今回彼のホームページをみていて彼の守備範囲の広さに感動したのである。
そしてそこに彼の生き方が充分すぎるほどに描かれている。
彼の年賀状には「吉田清彦 マンホール」 「吉田清彦 鉄塔」「吉田清彦 ひとり旅」「吉田清彦 年収150万円」「講座 企画』「男性 講座」「行列のできる講座やチラシの作り方」「男の料理」で検索してくださいとあった。この検索語の多様さからも彼の守備範囲の広さとユニークさがうかがわれるのである。
彼の生き方のなかに、私と共鳴する何かを豊かに感じ取ることができるのである。