シンプルな楽器 ストロー笛
近くの女子校の文化祭に顔を出した。
「吹奏楽団を作りたいんです」という生徒たちの部屋を見ていたら、生徒たちが「ストロー笛」の作り方を教えてくれた。
まずストローの先を1センチくらいつぶして平べったくします。
そうしたら両方から端を切り落とします。もうそれで完成です。
吹き方は、切り落とした方を口にくわえ、唇で押さえながら上下の隙間を調整して、息を強く吹き込みます。
なかなかなりにくいのですが、ひょっとした調子にブーッとなり出します。
コツというのがあるようでないようで、まったく突然になり出すのです。あれこれと試行錯誤しているとなり出します。
なんでも2枚のリードの部分が震えて音を出すので、先が細いほど音を出しやすいとか、いや先は台形になったほうがいいとか、いろいろと説があるようですが、ともかくこれだけのことで音が鳴り出すのはちょっとした神秘です。
細いストローでしたらどうなるかとか、もっと笛全体の長さを短くしたり長くしたらどうなるかとか、切り口の形状を少しずつ変えてみるのもいいでしょう。簡単に試行錯誤できるというのもこの「ストロー笛」の魅力です。
ぜひ一度試してください。そう簡単にはなり出しませんが、音が出た笛が鳴ったときの喜びはまた格別です。