「私は何のために生まれたのか」ランベルト・ノーマン
「カトリック生活」2011年11月号を読んでいたら、美しい写真とともに次のような詩がのっていた。
ただ写真は美しいのだが、この詩の背景としてはどうなのかなと思ったが、この詩はとてもいいと思う。
クリスマスの詩だから、星が輝く夜空のもとの馬小屋の写真とかをそえて、12月号に出せばいいのに、クリスマスまで待てなかったのだろうか?
かくいう私も、クリスマスの時に紹介したらいいのかもしれないのだけれど、それまで待てないので今紹介しよう。
私は何のために生まれたのか
神は言われる。
わたしは裸で生まれた
あなたが自我を脱ぎ捨てるために。
わたしは貧者に生まれた
あなたがわたしを唯一の富と見なすために
わたしは馬小屋で生まれた
あなたがどんな場所をも聖とするために神は言われる
わたしは弱者に生まれた
あなたがわたしを怖がらないように
わたしは愛のために生まれた
あなたがわたしの愛を疑わないように
わたしは夜中に生まれた
わたしがどんな現実でも照らせることを
あなたに知ってもらうために神は言われる
わたしは人間として生まれた
あなたが神の子となるために
わたしは被害者に生まれた
あなたが困難を受け入れるために
わたしは質素な者に生まれた
あなたが装飾を捨てるために
わたしはあなたの中に生まれた
あなたをとおしあなたと共に
すべての人を父の家に連れていくために。
この詩がいつ頃どういう背景のもとに書かれて、この作者ランベルト・ノーベンとはどういう人物なのか、ちょっと調べてみたのだが、見つからなかった。
この詩はもともと「心は心に語る」(ドンボスコ社 石川康輔編)に掲載されているらしいので、早速その本を図書館に予約した。