Aさん夫婦の精神科病棟入院生活 3

Aさん夫婦はクリスチャンである。奥様が入院しているときに、スペイン人の神父さんが面会に来た。そのスペイン人の神父さんは、彼女に「病気も神さまのお恵みなんだよ」と言って励ました。彼女が入院生活をしている時に友だちとなった女性たちも一緒にその神父さんの話を聞いていた。

その神父さんの話に感動して、彼女は「病気も神さまからの恵みなんだよ」ってほかの人にも話すようになった。
そしてそのうちにロウソクに火をつけてみんなで早く病気が治るようにお祈りをしましょうと、ひっそりと祈りの会をもつようになった。

すると、またあの院長に呼び出されて怒られた。
「病院の中で宗教活動をしては困るんだ。ろうそくに火をつけるのは危険だし。だいたいあなたの奥さんは『病気も神さまのお恵み』といっているそうだが、そんなことを考えているから治らないんだ」

こういうことがけっこう続いたので、結局最後はAさんたちはその病院を出ることになってしまった。追い出されたのか、自分から飛び出たのかは定かではない。

ただこれには後日談があるという。この話を聞いていた彼女の友だちの一人が、退院して教会に行きだし、ついに洗礼まで受けたのだという。
そして次に通い出した精神科のクリニックの先生は、Aさんたちと同じ教会のクリスチャンだった。ただし、いまは日曜日にその教会には行っていないで、ほかの教会に行っているそうである。
その先生とは波長が合うおかげかどうか分からないが、3度目の3年間の入院の後、いままで10年近く入院しなくてすんでいる。

そして更にもうひとつ後日談がある。「病気も神さまの恵み」ということをAさんの奥さんに教えた神父さんが、こんどは精神科にかかり、入退院を繰り返すようになって、この前、Aさん夫婦はお見舞いに行ったのだそうである。

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