瞑想のきほん

まず姿勢です。椅子に深く腰掛けて背筋を伸ばして腰骨を立てます。
足は床にぴったりとつけ、手は軽く膝の上におきます。
俯いたりせずにまっすぐ前を向き、目を軽く閉じましょう。

次は呼吸です。呼吸は腹式呼吸。お腹を膨らませて息を吸い、お腹を凹ませて息を吐き出します。肺の中の空気を全部入れ替えるような感じで大きく息を吸い込んでゆっくりと息を吐き出しましょう。息を吸うときの時間の倍以上をかけて息を吐き出します。鼻から息を吸い込んで口から息を吐き出すというのがいいようです。

3番目はリラックスです。体と心から緊張を解きほぐしましょう。体が感じている緊張を今は吐く息とともに体の外に出してあげましょう。特に力が入りやすい肩とか眉とまゆのあいだとか、口元とかそういうところの緊張を解きほぐしましょう。
次は心の緊張も吐く息とともに今は体の外に出してあげましょう。気になっているところとかイライラしていることとか怒りを感じていることとか、今は体の外に出してあげましょう。

これが瞑想の基本姿勢です。
ゆっくりゆったりと呼吸を続けていると、そのうちに心が静まっていきます。
ちょうど濁った水がしばらくするとだんだんと澄んで行って透明になるように、心の中がすきとおっていくでしょう。

そうすると、今まで意識することのなかった音とか匂いとか肌の感触とかが感じられるようになることと思います。ここまで行ったら瞑想の準備が整いました。

この後、その日のテーマに入ります。例えば「今日は音を聞く」だとします。

今日は聞こえてくる音に意識を集中してみましょう。うるさいとか嫌な音だとかいう判断をせずに音をそのまま受け取ってください。外で聞こえる鳥の声とか風の音とか、隣の部屋の話し声、廊下を歩く音、そしてその部屋の中の音、部屋は静かですが、隣の人の息遣い、なんていうのが感じられるでしょうか?
これはちょっと意識しないと聞こえない自分自身の発する音です。自分の息遣い、自分の鼓動、腹の虫。ある人は頭の中でニイニイゼミが鳴いているという雑音が意識されること守ります。自分も結構音を発していますね。

音に意識を集中していると、何かこう自分が周りの世界に溶け出していって、自分と周りの世界が一体化するような感じがしませんか?

最後に今の黙想の中でどういう心の動きがあったのかを簡単に振り返りましょう。静かに目を開けて普段の自分に戻ります。

これをしてどんな感じですか? コメント欄に書き込んでください。

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