新しくはじめたことの「断捨離」

私は3年前に仕事を辞めてから、新しい4つのことをはじめようとした。

1つは、おもしろ科学たんけん工房。これは子どもたちに科学のおもしろさを教える横浜のNPOである。月に2回科学教室があって、そこでアシスタントを務めるのが主なる活動である。

2つめは日本語教室「きぼう」。外国人に初級日本語を教えるクラスで、横浜の東戸塚で開いている。毎週火曜日の午前中と木曜日の午後の教室に通っている。

3つめは森林インストラクターへの挑戦である。3年前の夏に10日間の講習会に通って、9月の試験に臨んだ。全部で4科目あって、3年間でそれに合格すると「森林インストラクター」の資格がもらえる。
最初の年には2科目、次の年に1科目合格した、そして今年の9月に最後の1科目に挑んだのだが、実はこれは合格しなかったので、悔しいことに断念した。
わたしは生涯受けた試験で不合格になったのは、幼稚園の入園試験についで森林インストラクターの試験が2度目である。中学入試も大学入試も受けた試験はみな合格したのが自慢であったのに。
森林インストラクターの試験についてはまた別途報告したい。

4つめは「カトリック学校教員養成塾」のスタッフの仕事である。月2回の講座に出席して、その中味をHPにて報告するという仕事である。これは考えようによってはまったく新しいことというよりは今までの仕事の延長線上になる仕事であろう。じつはこの仕事がなかなかはかどらないで困っている。

一つめから3つめまではいずれも養成講習みたいなものがあって、それを受講してからスタートすることになっていて、私もそれを経験している。ただし「おもしろ科学」や「きぼう日本語教室」には試験がないので、受講後つづける意志があればスタッフになれるものである。

ところが、昨年もう一つ新しい仕事が来た。小さな出版社のかたが、中学校高校の「宗教」「倫理」の時間に使うテキストを作らないかと私に打診してきたのだ。
これも今まで仕事としてやってきたことの延長線上にある仕事なので、「宗教倫理教育担当者ネットワーク」の仲間たちと共に引き受けることにした。
私のライフワークになる仕事かもしれない。

すると、今の私には手を広げすぎであることが分かってきた。だいたい現状でも養成塾の仕事などが滞ってしまっている。森林インストラクターに不合格だったことはむしろ幸運だったのかもしれない。このテキストづくりの仕事を引き受けるには、どこかを削らなければならなくなってきた。さて、どこを削ろう。

いろいろ考えた末に「日本語教室」を1年間休むことにした。木曜日のクラスは私たちが4人で立ち上げたクラスであっただけに、私が抜けることは大きな痛手となったはずである。一緒に立ち上げた仲間と教室に来ている外国人の生徒さんたちにとてもすまない、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
なかにはもう木曜クラスはいっそのこと閉じてしまおうかという声もあったが、火曜クラス、木曜クラスの支えがあってかろうじて存続することになっている。

いま「断捨離」という言葉が聞かれる。これは部屋の整理術の言葉のようであるが、実はシニアの課題でもあるのだと思う。そう思わせるような辛い決断であった。
これからはもう新しいことははじめられないかもしれない。もし新しいことをするのだったら、今していることを大胆に「断捨離」しなければならなくなっていることを認めざるをえないだろう。

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