地域・福祉・教会 -地域のニーズに応える

 この10月からカリタスジャパン啓発部門の委員に呼ばれた。
 カリタスジャパンというと、カトリック教会の国内外の援助の仕事をしているところと考えられているが、もう一つの活動があってこちらはあまり知られていない。それが「啓発部門」でこれまでの6年間は自殺/自死防止キャンペーンに取り組んできた。
 今年からはどういう所に取り組むかと戦略的計画を策定しているときに、私が呼ばれた。委員のほとんどが私と同じく新しく入れ替えられている。
 私はある明確なビジョンを持っている。私はそのために呼ばれたと思っているくらいである。それは「地域、福祉、教会 ―地域のニーズに応える」というテーマである。2025ショック、つまり2025年には団塊の世代が後期高齢者になる年、人口の3分の1が65歳以上の高齢者になるとき、病院も福祉施設も収容力を超えてしまう年。このとき地域がその受け皿になるしかないときである。
 そのときに備えて、社会は「地域包括医療」「地域包括ケア」が叫ばれているが、カトリック教会ではこの対策を立てているとは思われない。だとしたらこれはカリタスジャパンが取り組むしかないのではないか。
 プロテスタントの教会では数年前から「地域・福祉・教会」というテーマでシンポジウムを何回か企画してきたが、カトリック教会では聴いたことがない。
 そこで、私はカリタスジャパン啓発部会でこれに取り組むべきであると提案している。2回のワークショップと1回の会議を行ったが未だ決まらない。
 ともかく私の提案が通るかどうか、行く末を見守ってほしい。

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