ゲッセマネのイエス

清泉女子大の「宗教科教育法」の授業で、「受難と十字架上の死」を取り上げました。歓呼とともに迎えられたエルサレム入場から、ピラトに「十字架につけよ」とさけぶ民衆の心変わりの過程をつぶさに読んでいきました。

やはり圧巻は「ゲッセマネのイエス」だと思います。
ここを読む場合、4つの福音書をいつものように読み比べていきます。福音記者によって微妙に表現が違います。
イエスが祈るときの姿勢は、マルコは「ひれ伏し」、マタイは「うつぶせになり」、ルカは「跪いて」祈ります。
「アッバ父よ」と呼びかけるのはマルコだけです。
そして「血の汗を流し」「天使がイエスを力づけた」のはルカだけです。

中3の生徒とここを読んだときに質問が上がりました。「弟子たちもみんな眠っていて、イエスがひとりで祈っていたところを誰も見ていないのに、どうしてイエスの祈りのスタイルを分かったのですか?」これには虚を突かれました。そうですよね。復活したあとにイエスが語ったとも読めないことはないでしょうが………。

このゲッセマネのイエスの祈りをみごとに描いたのは「ジーザス・クライスト・スーパースター」だと思います。

この曲はスゴイです。
もっとYouTubeを探していくとマイケル・クロフォードのゲッセマネをみつけました。こちらもなかなかスゴイです。字幕がついているところもいい。

イエスのゲッセマネの祈りは「きっとかくやあらん」と思わせる迫力でした。
同じ歌を日本の劇団四季が歌っているのもありますが、こちらはやはり迫力不足です。きっとゲッセマネのイエスを分かっていないんだろうと思ってしまいました。

でも中学3年生とこれを見ても、私ほど感動しないだろうな。

このブログのトップへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA