4/11鎌倉追善供養復興祈願祭「海の祝福」
3月31日に4/11鎌倉追善供養復興祈願祭のことをこのブログに書きました。
東日本大震災の1か月後にあたるこの日、鎌倉八幡宮にて、神社と鎌倉仏教会とキリスト教(カトリック雪の下教会・聖公会・日本基督教団雪の下教会)とが合同で祈願するという画期的な祈願祭となりました。
私はその模様をビデオに撮っておりました。
まず八幡宮舞殿にて合同祈願祭があり、ついで若宮通りを海に向かって托鉢しながらあるき、由比ヶ浜海岸にて「海の式典」が行われました。
そのうちの「海の式典」の部分を YouTube にアップしましたので、ご覧ください。
神主さんのお祓い、仏教関係の祈祷につづいて、イエズス会の英隆一朗神父による「海の祝福」が行われています。
英神父の唱えられた祈祷文を全文掲載します。
すべての創造主である神よ、あなたの創造のみわざに心から感謝し、賛美します。
天地創造のはじめにあたり、地と水を分けられ、大地と海をともに祝福してくださいました。この海は多くの生命の源となり、水によって大地を潤し、植物を豊かに実らせ、多くの動物と人間を養ってくださいました。あなたの憐れみ深い創造のみわざによって、私たちは今まで生かされてきました。今までの数々の恵みに心から感謝し、主を賛美します。
全能の父なる神よ、今日もまた、あなたが造られたこの海を祝福してください。
大津波によって、多くのいのちを奪った海が再びこのような大災害を起こしませんように。
主イエス・キリストがかつて嵐の海を鎮められたように、今、主イエスのみ名によってこの海を鎮めてください。
大津波に飲み込まれてこの世を去った多くの霊魂をあなたのみ国に迎え入れてください。亡くなられたすべての霊魂が天国で永遠の安らぎを味わうことができますように。
そして主よ、現在でも原発の事故によって、生命の源である海を汚染し続けている人間の罪をおゆるしください。私たち人間が回心することによって、海を含めた大自然を汚すことなく、自然と和解していくことができますように。自然と共生する道を、どうか、主よ、私たち人間に示してください。
創造主である神よ、あなたの祝福を今日、新たにしてください。この海、海に住むすべての生き物、海にかかわるすべての人間を祝福し、導いてください。
+全能の神、父と子と聖霊の祝福がこの海の上にありますように。アーメン。
たくさんのいのちを呑み込んだ津波を起こした海を「祝福」するというのがキリスト教の祈りなのですね。
海や神様に恨みがましいことを何もいわないことに違和感を感じられる方もおられるかもしれませんが。