passion という言葉の二つの意味 「情熱」と「受難」
英語の passion には「情熱」という意味と「受難」という二つの意味がある。それと受け身形のことをpassive voice ともいう。
何でこのような意味があるのか、語源など調べてみた。
この言葉はギリシャ語の pathos に由来する言葉です。ギリシャ語のパトスは感情とか情熱、情念とかいう意味がありますが、同時にペーソスの英語に示されている悲哀とか哀愁さらに苦しみも意味します。
さらにこの Passion と書くとイエスキリストの受難という意味にもなります。これは苦しみを受けたという受け身形から来ているのでしょう。「パッション」という名の映画ではイエスの受難をこれでもかこれでもかというように映し出していました。
時計草という日本名の花を英語では passion flower これは花の形が十字架の形に似ていてイエスの受難を思い起こされるからその名がついたとされています。
16世紀にイエズス会の宣教師たちは、この花をフランシスコ会の創始者であるイタリアの聖人、アッシジの聖フランチェスコが夢にみた「十字架上の花」であると信じ、花の子房を柱に、三つに分裂した雌しべを釘に副冠を茨の冠に見立て、passion(受難)の花と名付けました。 passionには情熱の意味もありますが、この花の名前は受難の意味でつけられたそうです。
パッション・フルーツはクダモノトケイソウというトケイソウの仲間でトケイソウにちなんで passion fruit とよばれています。