「塩トマト甘納豆」の不思議
宮城県登米の「道の駅」で「塩トマト甘納豆」なるものを手に入れた。
帰ってさっそく食してみた。
はじめは塩味がして、ドライフルーツの食感で酸っぱく甘くなり、かすかにトマトの風味がある。けっこうおいしい。
製造は仙台市若林区のアイビー(株)とかいうところで原材料名は「トマト、砂糖、食塩、クエン酸、漂白剤(亜硫酸塩)」とある。酸味はクエン酸のもののようである。
インターネットで調べてみたところ、これはけっこういろいろなところでつくられているようで、ここの特産物ではない。
しかも袋に貼られているシールがほとんど同じということに気づく。
そもそも「甘納豆」というのはなぜか? 甘納豆は豆ではないのか?
「納豆」というからには納豆菌で腐敗させてつくるもののはずだが、トマトでもできるのだろうか? ドライフーズとどこが異なっているのだろうか?
一つわかったことは「塩トマト」というのがトマトの品種にあるということだった。WIKIPEDIA に以下のような説明があった。
塩トマト(しおトマト)は、熊本県八代地域など土壌塩分濃度が高い干拓地などで栽培される特別栽培のトマトで、糖度が8度以上のものである。果物並みに甘くフルーツトマトの元祖であり、しっかりした歯ごたえと一般のフルーツトマトとは全く異なる味覚を持つ。収穫時期は11〜5月頃、3月がピークである。 栽培地域が限定されるので、希少価値があり超高級品として贈答用などにも使われる。
ただしこの「塩トマト甘納豆」がこの品種のトマトを使っているかどうかは不明である。
ところで「甘納豆」であるが、これもWIKIPEDIA で調べてみると、納豆菌の納豆とは関係ないらしい。
甘納豆(あまなっとう)は、マメ類やクリ、ハスの実などを砂糖漬けにした和菓子のひとつ。
アズキ、ササゲ、エンドウマメ、ソラマメ、インゲンマメ、最近ではウグイスマメなども材料に用いられる。材料を砂糖と共に甘く煮詰め、砂糖をまぶしてから乾燥させて作る。
1857年(安政4年)に栄太楼が開発した。当初は浜名納豆(浜納豆)に似せて甘名納糖と名づけられ、名前が簡略化されて甘納豆と呼ばれるようになったのは第二次世界大戦後のことである。
納豆とは関連性がないが、一部混同される場合もある。
甘納豆とは材料を塩・砂糖とともに煮詰めて砂糖をまぶしたものを乾燥させたものということである。
何だか、そんなにおもしろくもない結論となった。
しかし、それにしても製造元と産地はそれぞれ異なるのに、この袋に貼られたシールがみんな同じということが気になる。ひょっとするとほんとうの原産地は中国か?