情報の10の特質
私が高校の教科「情報」の教科書の編集にたずさわっていたときに「情報の10の特質」というのにぶちあたりました。
これが結構おもしろいのです。特に「デジタル情報」はまったくこの特質に当てはまります。
1.情報は無限に創造できる。
資源もエネルギーも使わないで、創造できます。
2.情報は使っても減らない
情報は使っても減りません。むしろ使えば使うほど豊かになるという特徴を持っています。
3.情報は複製(コピー)できる
特にデジタル情報は、簡単にまったく同じものをコピーできます。アナログ情報はそうはいきません。
4.情報は伸縮自在
尾ひれ、胸びれをつけることもできるし、針小棒大に語ることもできるし、要約することも可能です。
5.情報は即座に移動できる
地球の裏側にも瞬時に伝えることができるようになりました。国境もたやすく越えることができます。
6.表現形態(メディア)と意味(メッセージ)の二重構造がある。
現代は「メディアの肥大化」しているとき、メディアが肥大化すればするほど、そこに流されるメッセージはやせ細る。つまり、内容のないメッセージが流れ出すというわけです。
7.情報は情報を呼ぶ(発信効果)
よい情報を発するところにはよい情報が集まり、悪い情報を発するところには悪い情報が集まる。情報は情報を発信するところに集まるのですね。
8.情報は活用されて初めて価値を生み出す
その情報を持っているだけ、知っているだけでは価値がない。情報は活用させてこそ価値が生まれる。
9.情報は発信者の何らかの意図を含む。
なぜこの情報が流れているのか? そこには必ず何らかの意図が隠れています。それを読みとることは大事なことですね。
10.情報には正しいかどうかの保証はない。