アラゴの円盤の不思議
アルミまたは銅の円盤を用意します。
これをコマのようにしたり、上から吊したり、水に浮かしたりして水平に回転するようにしておきます。
この円盤上で強力な永久磁石を回転させると、磁石に吸い寄せられるようにして円盤が回転し出します。
この現象を「アラゴの円盤」といって、1824年フランスのドミニク・フランソワ・ジャン・アラゴがこの現象を発見しました。これは、銅円板に発生した渦電流によるもので、のちにフーコーによって解明されました。
銅円板には“電磁誘導の法則”および“レンツの法則”にしたがって発生した渦電流が流れ、“フレミングの左手の法則”にしたがって力が加わり、回転するのだそうです。
この原理によって回転しているものがあります。どの家庭にもある積算電力量形です。ただし、この場合には永久磁石はむしろ回転を止めるために働いているということです。
誘電モーターというのがこの原理で動いているモーターなんだそうです。
こんど「おもしろ科学たんけん工房」でこのモーターを作ってみると面白いでしょう。話を持ちかけてみようかと思います。