アケビを食べました
子どものとき野山を駆けめぐっていて、アケビを見つけると、よく食べました。やたら種が多くてぺっぺっと種を吐き出しながら食べたものです。あそこからまた目が出てきて蔓が伸びたのでしょうね。
スーパーの野菜売り場にアケビが出ていました。1個300円ぐらいして安いものではなかったのですが、皮の色があまりに美しい色だったもので、思わず買ってしまいました。野山にみのったものはこんなに美しく色づかないけれど、でも確かにこういう色で懐かしく思ったものです。
フィリピンに行ったときに、ウベ(ムベともいう)というくだもののアイスクリームがこういううすむらさきでした。ウベという草木は最近は日本でも見るようになりました。アケビによく似た蔓性ですが、実がアケビのように裂けないのだそうです。ウベは食べたことがないのですが、アケビよりずっとおいしいとか。
このアケビは買ってきて1週間ほどおいておいたら、実が裂けてきて、写真のようなゼリー状の果肉がのぞけるようになりました。このゼリー状のものを種と一緒に食べるのです。
味は淡泊でほんのりした甘みがありました。ちょうど葛湯を食べたときのような感じでした。
やはり種を吐き出すのがちょっとめんどくさい感じです。
アケビは漢字で書くと「通草」とか「山女」とか書くのだそうです。またウベは「郁子」と書くようです。ちょっと読めないですね。なぜこういう字があてられるのかまた調べなくては。
アケビの花もかわいいですし、葉もきれいな特徴ある5枚の複葉をしていてすぐに見分けられます。
なおアケビの新芽はおしたしにしてたべられるし、皮は苦みがあるけれど肉詰めにして食べるところがあるそうです、アケビ酒もおいしいとか。今度チャレンジしてみるか………。
フィリピンのウベは芋ですよ! 沖縄にもあります、身まで赤いサツマイモに似てます。