英語の月の呼び名のいいかげんさ

 今は、日本で月の名前は1月、2月………というようにナンバーをつけて呼んでいます。
 昔は、睦月、如月、弥生、卯月、皐月、水無月、文月、葉月、神無月、霜月、師走と呼んでいました。この月の名もなかなかいいものですが、なんでそう呼ばれているのかは興味あるところです。

 ところで、よくしらべてみると、英語の月の名は実にいいかげんにつけられたことがわかります。
 だいたい、September(9月)の sept はラテン語では7を意味するはずで、October(10月)の octo は8、November(11月)の novum は9,December の deca は10を意味するはずなのに、どうしてずれているのでしょうか。
 これは古代ローマの皇帝ユリウス・カエサルとそのあとの皇帝アウグストのせいなのです。
 カエサルは紀元前46年に、それまで3月(Martius)だった年の初めを1月(Janiarius)にかえ、365日を1年とするユリウス暦を作りました。さらにかれは自分の誕生月である7月に自分の名前をつけてJuliusとし、2月は29日と定め、閏年は30日としました。
 2月を28日としたのは、皇帝アウグストゥスです。彼は自分の誕生月の8月に自分の名前を付けてAugustusとし。さらにこの月が「大の月」となるべく、2月から1日を8月にもってきました。
 そのおかげで、あとの9月からの呼び名がずれてしまったというわけです。権力者の身勝手のおかげで月の呼び名が実に憶えにくいものとなってしまいました。
 ちなみに、現在残っているローマ皇帝の名前はこの2人のものだけですが、他にももちろん、自分の名前をちゃっかり月名にした皇帝がいました。たとえば、ネロは4月をNeroneusと改称し、「五賢帝」の一人アントニヌス・ピウスは9月をAntoninusと変えるなど、他にもたくさんいます。ただ、いずれの場合も、死後再びもとの名称に戻され、生き残ることはできなかったのです。

 英語の月の呼び名の語源を一覧にしておきましょう。

 January(ローマの門の神ヤヌスから)
 February(贖罪の神フェブルスから)
 March(軍神マルス)
 April(美の女神アフロディテから)
 May(豊壌の神マイアから)
 June(結婚の神ユノーから)
 July(ユリウス・カエサルの名前から)
 August(皇帝アウグストゥスの名前から)
 September(ラテンの数字の7 英語のseven)
 October(ラテン数字の8 英語の eight)
 November(ラテン数字の9 英語の nine)
 December(ラテン数字の10 英語の ten)

 こう書いていくと実にいいかげんに月の呼び名が決められているかわかります。ローマの神々の名前でいくなら、9月以降もそういう呼び名に統一したらいいのにと思うのは、私だけでないでしょう。

 さらにこう書いていくうちに気づいたのですが、英語の数の呼び名も、ラテン語だったらラテン語ふうに統一したらいいものをと思ってしまうのですね。これはどうしてそうならなかったのか、また疑問が生じてしまいました。これは改めて調べてみることにしましょう。

 もうひとつ気になる言葉に「うるう」という言葉があります。この言葉を辞書で引いてみると、「暦と実際の季節とのずれを調節するために平年より1つだけ多くした月(日)のこと」とあります。
 中国では暦からはみ出したうるう日には王様は門のうちに閉じこもって政務を執らなかったことから、「閏」という漢字を当てています。

      ”Good News Collection 1″ 061226より

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