Amazing Grace の amazing な背景

「Amazing Grace」という美しい歌がある。次のような歌詞である。
本田美奈子の歌がここにある。

Amazing grace how sweet the sound
That saved a wretch like me.
I once was lost but now am found,
Was blind but now I see.

アメージング グレース
何と美しい響きであろうか
私のような者までも救ってくださる
道を踏み外しさまよっていた私を
神は救い上げてくださり
今まで見えなかった神の恵みを
今は見出すことができる

‘Twas grace that taught my heart to fear,
And grace my fears relieved,
How precious did that grace appear,
The hour I first believed.

神の恵みこそが 私の恐れる心を諭し
その恐れから私の心を解き放つ
信じる事を始めたその時の
神の恵みのなんと尊いことか

Through many dangers, toils and snares
I have already come.
‘Tis grace hath brought me safe thus far,
And grace will lead me home.

これまで数多くの危機や苦しみ誘惑があったが
私を救い導きたもうたのは
他でもない神の恵みであった

The Lord has promised good to me,
His Word my hope secures;
He will my shield and portion be
As long as life endures.

主は私に約束された
主の御言葉は私の望みとなり
主は私の盾となり 私の一部となった
命の続く限り

Yes,when this heart and flesh shall fail,
And mortal life shall cease,
I shall possess within the vail,
A life of joy and peace.

そうだ この心と体が朽ち果て
そして限りある命が止むとき
私はベールに包まれ
喜びと安らぎの命を手に入れるのだ

The earth shall soon dissolve like snow,
The sun forbear to shine;
But God, Who called me here below,
Will be forever mine.

やがて大地が雪のように解け
太陽が輝くのをやめても
私を召された主は
永遠に私のものだ

When we’ve been there ten thousand years,
Bright shining as the sun,
We’ve no less days to sing God’s praise
Than when we’d first begun.

何万年経とうとも
太陽のように光り輝き
最初に歌い始めたとき以上に
神の恵みを歌い讃え続けることだろう

「福音宣教」誌の2009年4月号に「真理と自由、まことと恵み」(光延一郎著)の文章に、アメリカの有名なゴスペルソングである「Amazing Grace」について、それが作られる背景の説明があった。

「アメージング・グレイス」(驚くべき恵み)という有名な歌の歌詞を一度ゆっくり味わっていただければと思いますが、これは18世紀に黒人奴隷船の船長だったジョン・ニュートンという人が会場で嵐に遭い、今にも波に呑み込まれそうになったなかで必死に神に祈り奇跡的に難を逃れて以来の、彼の第2の誕生を歌ったものだそうです。ニュートンはその後、船を降り、勉学を重ねて牧師になりましたが、この歌には、黒人奴隷貿易に関わったことへの深い痛恨と、それにゆるしを与えた神の愛に対する感謝の念がこめられているそうです。
なぜ「驚くべき」恵みなのかといえば、それは予想もしなかった心の刷新と変容が、全能の神の力によって喜び、平和、安息とともに与えられたからでしょう。

圧迫する状況を前にして私たちはしばしばあまりに無気力だし、また自分の本性を変えうる力も持ちません。しかし、ただひとつ変えられるものがあるとすればそれは「心」の持ち方です。「アメイジング・グレイス」が起こるのは、私たちの心の焦点がチェンジするときなのでしょう。つまりそれは、現実の受け止め方の変化、現実をどう見るのかの変化です。「もうダメだ、自分にはできっこない」と追いつめられて固まっていた視点がもっと広い所に解放されうること、しかも私たちの自力によってではなく、神ご自身のあふれる力によってそれが起こる事実に注目し直すチェンジです。そこで私たちには、おそらく不都合そのものを取り去ることはできないかもしれませんが、しかしこれまで目を背け逃げてきたその現実と向き合えるようになります。人bとの中に働くこうした「チェンジ! イエス、ウィ・キャン!」の力、私たちを変え、強める、私たち自身を超えたところから差し伸べられる神の力の経験を人びとは「恵み、恩恵」と呼んできたようです。人間の精神が嘘や罪、恐れを傷から解放されて、慈しみの神のみこころにそった生き方に変化することです。

なるほど、そういわれてみて改めて読み替えしてみるときわめて宗教的な歌詞ですね。回心の歌なのです。

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