幸せの総量は与えた幸せの総量で決まる(勝間和代)

勝間和代さんが「人生を変えるコトバ」という2009年5月2日の毎日新聞記事の中でこんなことを述べておられました。

私たちは何かを成し遂げたい、という動機付けで生きています。その動機は「自分がやりたい」「他者から命じられた」という軸と「自分を喜ばせる」「他者を幸せにする」という軸に分けられ2×2=4通りの組み合わせがあります。
たとえば親から学校の成績をよくしろと言われたのでがんばる場合は「他者から命じられた × 自分を喜ばせる」という動機になります。一方、自分のアドバイスで多くのお客様が気持ちよくスタイルに合った服を着てほしい、となると「自分がやりたい×他者を幸せにする」になるわけです。
そして、私たちが一番、継続的に努力を続けられるのはこの「自分がやりたい×他者を幸せにする」なのです。
ただし、ほとんどの人は「他者から命じられた × 自分を喜ばせる」という部分から生きがいを感じ始め、勉強や仕事を続けるうち、だんだんと命じるものが他人から自分へ、自分だけの喜びから他者へ合わせた喜びへと、努力の対象が高度化していきます。
よく、生きがいが見つからないうちは、どんなつまらないことでも目の前からしっかりと成したげた方がいい、と言われるのは、そうするうちにだんだん新しい目標が見つかり、他人を喜ばせるスキルが身につくためです。デザインのセンスがあるなら服で、音楽の才能があるなら楽曲で、介護のスキルがあるなら介護活動によって相手が幸せになるのです。
相手を幸せにできたひとは、相手の態度や言葉、あるいは多くの場合は金銭の報酬で感謝を集め、その幸せを目に見える形で感じることができます。そうすると自分も幸せな気分になり、ますます多くの人を幸せにしたいと考えるようになります。
自分を幸せにしてほしい、と周りに求めるのではなく、自分が周りの人に何をしたら喜んでもらえるだろう、と逆に考えていく方が、実はずっと簡単に、安定して、自分が幸せになれるのです。

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