プルタバ川のシュリ・チンモイの像


朝日新聞6月3日の夕刊に、不思議な写真が載っていた。
その写真には、次のような説明が添えられていた。

豪雨がチェコ、オーストリア南部、スイス、ドイツなど広範囲に及んでおり、各地で住民の避難が続いている。プラハでは2日、プルタバ川が増水し、世界の調和を訴えたインド出身の平和運動家シュリ・チンモイの像が半分沈んだ。

まずプルタバ川とはどんな川なのか?
このシュリ・チンモイとはどういう人物なのか?
何でインド出身の平和運動家の像が、ここプラハにあるのか?

さっそく調べてみたら、一部が分かった。

プルタバ川とは、ヴルタヴァ川(チェコ語:Vltava, ドイツ語:Moldau)で、チェコ国内最長の川である。ボヘミア盆地の水を集めプラハを通って南から北に流れ、エルツ山脈とズデーテン山脈に切れ目を通り、北ドイツ平原に流れ出てラベ川(エルベ川)に合流する。 さらに、ドレスデン、マグデブルク、ハンブルクなどの都市を潤して北海に抜ける。また、南に遡って、ボヘミヤの森をこえるとドナウ川に至り、黒海にそそぐ。 日本ではモルダウ川(ドイツ語)として知られる。川幅500メートルほどでプラハの旧市街と城下町を隔てている。

シュリ・チンモイというインド出身の人物は、なかなかユニークな人物であった。

シュリ・チンモイ(Sri Chinmoy、フルネーム:チンモイ・クマル・ゴーシュ (Chinmoy Kumar Ghose) 、1931年8月27日 – 2007年10月11日)は、インドのベンガル地方出身で、1964年よりアメリカニューヨークに在住したヨーガ指導者。宗教家、哲学者、文筆家、芸術家、アスリート、作曲家及び演奏家、霊性の導師(グル)である。
アルジュナの化身を自称。著名な弟子にカール・ルイスらがいる。
多数の音楽、絵画、文学を創造し、世界各地でコンサート(数多くの楽器の演奏)、公開瞑想、講演活動などを無料で行った。

瞑想家で、スポーツ・アスリートで、なおかつ音楽家で、マザーテレサやローマ教皇ヨハネ・パウロ2世、ゴルバチョフとも親交があったという。
日本にもシュリ・チンモイ・センターがあり、一般向けの瞑想ワークショップ、コンサート(いずれも無料)、 ランニングイベントなどを開催している。

シュリ・チンモイの詩にこういうのがあった。

最高の喜びとは、
所有することではなく、
自己を捧げきることによって
得られるのです。

力への愛が
愛の力に変わるとき
人は新しい名前を授かる
神という名前を

これはカルトではないと思った。
ただし、なぜシュリ・チンモイの像がプラハにあるのかという問いにだけが答えられなかった。

このブログのトップへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA