追悼 フィリップ・グロード神父

クリスマスの12月25日にパリミッション(パリ外国宣教会)のフィリップ・グロード神父さんが亡くなられた。享年85歳だったという。心から追悼の意を表したい。

わたしは残念なことにお会いしたことがないが、その活動や人となりはいろいろな方から聞いていた。偉大な宣教師だったと思う。
私がその偉大さに感動したのは7月に函館に行って「五稜郭祭り」に参加した時であった。このお祭りを函館で始めるきっかけは実はこの神父さんが作られたという。
グロード神父さんが、函館の観光協会みたいなところに、自分の故郷で行われているページェント(野外劇)を五稜郭で行うことを提案されたのは1988年。その初代実行委員長になられた。
それ以来函館のユニークな市民参加型のお祭りとして定着し、函館観光の目玉ともなっている。これについては以前ここでも紹介した。

グロード神父さんは函館の旭ヶ丘老人ホームの施設長を務めるなど、福祉的な活動も行い、さらに日仏交流に貢献されたとして、「レジョン・ドヌール勲章オフィシエ章」「瑞宝双光章」をお受けになっておられた。また、ビ・モンタント(登りゆく人生)の会という高齢者を福音化する国際団体の活動を日本に導入されたことでも知られている。教会の中で働かれたというよりも、地域の中で、福祉の現場で、社会に奉仕された。

このような偉大な宣教師を日本に派遣されたことに感謝したい気持ちでいっぱいである。

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