宗教科教育法3時間目「祈りについて」

 カトリック学校が生徒に与えることのできるもっともいいものは、きっと「祈り」だと思う.生徒たちが祈ることを身につけていたら、それによってどれだけ救われるか、「祈りが私を自由にする」「祈りの持つパワー」を体験出来ることの幸せをカトリック学校だけが教えられるじゃずである.ところが今の「宗教」の授業ではこれを知識ではなく体験としてどのくらい教えているのか、まったくもってもったいないと思っている。
 それで、これから3回くらい「祈りをどのように教えるのか」についてかんがえる。

 まず「日本人の祈り」について次のような問いかけをする。
 問1 日本人のもつ祈りのイメージは? 思いつくことばやイメージを自由にあげてみよう.

合掌 ぬかづく みずごり 滝に打たれる 念じる 願う 苦しいときの神頼み 念仏 お題目 お経 ロザリオ ひざまづく 黙祷 無心になる

  問2 日本人はどのようなときに祈る

初詣 墓参り 葬式のとき 病気のとき 神社やお寺で 除夜の鐘 建前のとき
合格祈願 安産 お祭り…………

 無宗教といいながら日本人は結構祈っています。
 さらにどちらかと言えば、初詣、お宮参り、結婚式などの始まりのおめでたいことは神社にいき、葬式や除夜の鐘、専属用などの終わりに関することで教示はお寺に行くことが多いのはなぜか?と問いかけたりします。

 問3 日本人は何を祈るのか?

家内安全 健康無事 商売繁盛 五穀豊穣 安産祈願 合格祈願 旅の安全 病気の回復…………

 「亡くなった人のためには何を祈るのか」「冥福を祈るというけれど、あれは何を意味するのかな?」とも問いかけます.
 この日本人の祈りには「世界の平和」や「災害の復興」「飢餓のこどもたちのために」みたいなのがないよねといいます。日本人の祈りは自分のご利益が多いのですね.こういうと反発する人が出るかもしれないけれど。

 問4 祈りの道具、スタイルなど

合掌 ロザリオ 数珠 お経 写経 座禅 ひざまづく ひれふす 絵馬 おまもり お百度参り 

 「ロザリオ」が出てきたときには、実際にロザリオを見せて「これを使ってどう祈るのかを誰か知っているか?」ときいて、ロザリオの祈り方を教えます。

 もう1つとてもおもしろい問いかけがあります。「定期試験の前に何を祈りますか?」という問いかけです.との問いかけはとてもおもしろい応えが出てきます。そしてそれは祈りの本質に触れるような応えが生まれるのですが、これについてはこの次に書くことにしましょう.
 今日はこの辺で。
 ごきげんよう!

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