ダイアローグ・イン・ザ・ダーク

 The BIG ISSUE 131号(11月15日号)に「ダイアローグ・イン・ザ・ダーク」なるユニークな試みが紹介されていた。
 これはいわば「真っ暗闇体験」とでもいったらいいか。

 鼻をつままれてもわからない、どんなに目が慣れても何も見えないまっ暗闇に「アテンド」と呼ばれる視覚障害者のガイドによって8人が共同体験する。
 入るときに白い杖が渡される。右手はその白杖で地面をたたき、左手で周囲に触れながら、参加者は折り重なるようになって部屋の中をすすんでいく。
 誰かと触れるごとに自己紹介をし、まず声で誰かを知る。何か触れるものがあると、「ここに………があるよ」と声をあげて情報共有し、他人の手をとってそれに触れさせることもする。こうやって少しずつ暗闇の中があきらかになっていく。

 この体験はドイツ人の哲学者アンドレアス・ハイネッケによって考案され、世界25カ国に広がり、600万人以上の人が体験したという。日本でも東京青山の会場にて12月27日まで行われている。所要時間90分、参加費8000円なのだそうである。

 以前「ブラインド・レストラン」の話しを紹介した。それに似たものであろうか。
 8000円はちと高いが、いちどはこころみる価値がありそうである。

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