サーバント・リーダーシップ

「ビジネスリーダーのためのファシリテーション入門 (DO BOOKS) 」という本を本屋で立ち読みしていたら、「サーバント・リーダーシップ」なる言葉が目に飛び込んできた。

『リーダーである人は、「まず相手に奉仕し、その後相手を導くものである」という実践哲学をサーバント・リーダーシップといいます。サーバント・リーダーは、相手に対し奉仕する人です。相手への奉仕を通じて、相手を導きたいという気持ちになり、その後リーダーとして相手を導く役割を受け入れる人なのです。』

ということらしい。リーダーシップというと、昨今大阪の市長になった人のような「強いリーダーシップ」が望まれている風潮が強いが、そういう時だからこそじつは「サーバント・リーダーシップ」が望まれているのだろう。
「リーダーは部下が仕事がしやすいように貢献尽力する(サービスする)」というわけである。「リーダーにカリスマはいらない」とも述べている。
実は、このモデルは福音書の、最後の晩餐の前に弟子たちの足を洗ったイエスなのである。イエスはこの後弟子たちに向かって「互いに使えるものとなりなさい」と述べた。

「サーバント・リーダーシップ」の教えを広めている「グリーン・リーフセンター」アメリカ本部の所長であるラリー・スピアーズ氏はサーバント・リーダーシップの「属性」として、以下の10項目をあげている。

 (1)傾聴(Listening)
相手が望んでいることを聞き出すために、
まずは話をしっかり聞き、どうすれば役に立てるかを考える。

(2)共感(Empathy)
相手の立場に立って相手の気持ちを理解する。
人は不完全であることの前提に立ち相手をどんな時も受け入れる。

(3)癒し(Healing)
相手の心を無傷の状態にして、本来の力を取り戻させる。
組織や集団においては、欠けている力を補い合えるようにする。
一緒にいると元気になる。安心できる。

(4)気づき(Awareness)
鋭敏な知覚により、物事をありのままに見る。
自分に対しても相手に対しても気づき得ることができる。
相手に気づきを与えることができる。

(5)説得(Persuasion)
相手とコンセンサスを得ながら納得を促すことができる。
権限に依らず、服従を強要しない。

(6)概念化(Conceptualization)
大きな夢やビジョナリーなコンセプトを持ち、それを相手に伝えることができる。
思いの深さ、志の高さ。

(7)先見力、予見力(Foresight)
現在の出来事を過去の出来事と照らし合わせ、そこから直感的に将来の出来事を予想できる。

(8)執事役(Stewardship)
自分の利益よりも相手の利益を考えて行動できる。
一歩引く事を心得ている。謙譲の美徳。

(9)人々の成長への関与(The growth of people)
仲間の成長を促すことに深くコミットしている。
一人ひとりが秘めている力や価値に気づいている。

(10)コミュニティづくり
愛情と癒しで満ちていて、人々が大きく成長できるコミュニティを創り出す。

 もう20年ほど前に、CLC(Christian Life Community) がエド・ネメッシュ神父と共に「霊的リーダーシップ(Spiritual leadership) について皆でアイディアを出し合ったことがある。この時に出し合ったものと酷似しているということを思い出した。
このときも「イエス弟子たちの足を洗う」という場面から「お互いに仕えあう」ということの重要さをしみじみと思い出した。

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