ともに生きる恵みを願う祈り ラウル・フォレロー

ともに生きる恵みを願う祈り

主よ、教えてください。
自分だけを愛さないことを、
身内だけを愛さないことを、
仲間だけを愛さないことを。

人のことも考え、
  だれからも 愛されない人を、
優先して愛することを。

主よ、教えてください。
わたし自身も苦しむことを、
人と共に苦しむことを。

主よ、わからせてください。
わたしがあなたのおかげで、
幸せな日々を送っている今、
刻一刻と、あなたの子、
わたしの兄弟である数知れぬ人々が、

自分たちが悪いわけではないのに、
飢えて死んでいくことを、
こごえて死んでいくことを。

主よ、あわれんでください。
全世界の貧しい人々を、
あなたが世におられたとき、
幾度となく慈愛の眼を
お向けになった病に苦しむ人々を、
不自由な体をあなたに見せながら、
あなたの慈悲にすがった病人たちを。

主よ、あわれんでください。
苦しむ人々をいわれもなく退けた、
このわたしをゆるしてください。
幸せをひとりじめにすることを、
わたしにさせないでください。

全世界の苦悩を、
わたしにも感じさせてください。
主よ、利己主義からの解放こそ、
あなたはお望みになるのです。

『人はだれも自分ひとりだけが幸せになる権利はない。』
ラウル・フォレローの言葉です。
ラウル・フォレローは1903年8月17日フランス中部のネーヴェに生まれ、1977年75才の生涯を終えました。彼の一生を記す年表の最後には、「弁護士、稀有の雄弁家、詩人、著作家、ジャーナリスト、良心の覚醒者、時代の証人、行動の人、ラウル・フォレロー、1977年12月6日パリに死す」と記されています。
ダミアン神父と同じように、ハンセン病者とともに生きた生涯でした。
その背景を知るとこの祈りが力を持って迫ってきます。

ラウル・フォレローについて詳しく知りたい方はここを見てください。

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