「縮み」志向の日本人 李御寧 著 その2

 前に紹介した「『縮み』志向の日本人」に紹介されている「縮み」の6つの型の一つに「姉さま人形型−取る・削る」というのがある。
 「姉さま人形は大きなものをそのまま縮めていく単純な型のミニチュアではない。その手足が省略されている簡素化されたもので、人間の形態を削りに削って単純化していけば、姉さま人形のごとく頭の丸と身の直線とが残るでしょう。目も鼻も口もいっさい省略され、顔までがのっぺらになっています。」
 この単純化はこけしや仮名にも見られるのであるが、もっと顕著なのが「どうも」に代表されている挨拶言葉である。
 「どうも」は本来「どうもありがとう」とか「どうもけしからん」とかの後半が省略された言葉である。
 「こんにちは」「こんばんは」にしても本来は「今日はいい天気ですね」「こんばんはいい日ですね」の後半が切り落とされてできた言葉であるし、「ただいま」も「ただいま帰りました」、「さようなら」も「それではここでおいとまします」の後半部分が省かれた言葉である。
 「ありがとう」も「めったにありがたいこと」という意味の言葉の短縮形である。
 たしかに、現代の日本語においてことばの短縮は日本語のお家芸のようである。テレコ、アフレコ、マザコン、イメチェン、ノンポリ、アングラ、レスカ、パソコンなどなど枚挙にいとまがない。

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