「松浦静山夜話語り」童門冬二著 を読んだ

前に平戸に行ったときに、平戸城で「松浦静山」という人物に出会ったということを紹介した。友人に「あなたみたいな人がここにいるよ」って紹介された人物である。
この人を調べいくうちにこの人についての小説が書かれていることを知って、さっそく図書館で取り寄せて読んでみた。「「松浦静山夜話語り」童門冬二著である。
またも童門冬二である。前の蒲生氏郷もこの人であった。どうもこの著者の趣味とが重なるのであろうか。

静山は肥前平戸藩主だった。1775年に15歳で家督を継ぎ、1806年に隠居した。31年の藩主生活であった。隠居したときにはまだ46歳で、隠居後はそのほとんどを江戸で過ごし、1856年に81歳でなくなる。
そしてその間に「甲子夜話」というコラムを書き続けた。これが政治や思想、江戸の町で聞いたこと、体験したことなのである。つまりこのブログの内容みたいだった。

この小説では、勝海舟の父親である勝小吉とその子の勝麟太郎との交流を中心に話が進んでいく。そのやりとりが結構おもしろい。
そこに登場するのが、田沼意次、松平定信、水野忠邦、徳川斉昭などなど。
松浦静山は外様大名でありながら、幕府の老中に起用されることを望みつついろいろと働きかけたのだが、ついにかなわなかったとも書かれている。
また梁塵秘抄とかの江戸のはやりごとにも強い関心を持ち。横井也有の詩などの引用されている。風雅な隠居という側面もあった。
フランシスコ・ザビエルと切支丹について少年勝麟太郎に語っているところも興味深いところである。

この人物はまだまだ興味あるところがありそうだ。

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