「アホは神の望み」に共鳴しました

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村上和雄著「アホは神の望み」(サンマーク出版刊)という本を読んだ。「そうだ、そうだ!」と共鳴するところ多くおもしろかった。
この本には英語のタイトルもあった。「Stay Honest Stay Stupid」となっている。
そしてこの本の表紙に載っていたコピー。

大きく深い鈍さをもて!
利口であるより、
愚直であれ!

役立たずで、
ムダなものこそ
大きな突破口になる!

目次を見て。各章の見出しを見ればその内容も想像がつく。

「でくのぼう」という愚かで深い生き方
鈍くて大きな人がいちばん遠くまで行く
神はバカ正直な人にほほえむ
まじめ、地道の積み重ねが「人をつくる」
病気にも「ありがとう」といえるお人よし
理屈を超える「重い」の強さが正否を分ける
研究されはじめた「祈り」の医学的効果
科学と祈りが共鳴するとき
インテリの悲観論よりアホの楽観論
肝を決め天にまかせると楽天的になれる
寄り道、息抜きが呼び寄せた幸運
いい頭で「できない理由」ばかり探していないか?
ゆずり合い助け合う「利他的遺伝子」もある
人のために生きることで自分の幸せをつかむあらゆるいのちの母胎となる「大いなるなにか(something great)
「愚かであれ」こそ神が授けた知恵

科学にはナイト・サイエンスとデイ・サイエンスとがあると著者は述べています。これについてこう書かれていました。

科学は論理や理性のかたまりだと思われますが、実はそんなことはなく、科学上の大発見や大発明には、非論理的な偶然やカン違いなどが大きく寄与していることがめずらしくありません。
ある日まちがって異なる材料を混ぜたところ、予想もしていなかった物資が出来上がった。そんなまちがいや、失敗が大きな成功につながることは科学の世界ではむしろザラにあることでこういう偶然や直感などおよそ「科学らしくない」ことから得られる成果をナイト・サイエンス(夜の科学)といいます。
これに対して、理性的で客観的、知識や論理が支配するのがデイ・サイエンス(昼の科学)ですが、科学というのは、この論理の世界と両輪として進歩してきたといえるのです
そして感性的なナイト・サイエンスに秀でていたり、、敏感だったりするのは、頭のいい人よりも、素人くさくて鈍な「頭が悪い」という人に多いのです。

確かに、人間はアホでドジで間抜けな人がとてつもなく大いなる何かを作りあげることも多い。これって人間のすばらしさのひとつだと思う。

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